猛暑日(an extremely hot day)という言葉がいつごろから使われるようになったのか気になって調べてみたら、2007年の気象用語改正後使われるようになったようです。それ以来気温が35度以上を猛暑日と言われるようになったとのこと。もちろん2007年から気温が35度を超えるようになったわけではなく、それ以前にだって猛暑日はあったはずです。たぶんそれまでは35度を超える日は年に一日か二日くらいだったので特別に用語を設けることをしなかったのでしょう。しかしそんな日が年に四日五日になり、さらに一週間以上も続くなんてことになっていくと、いままでのように異常気象(unusual weather)とか熱波(heat wave)のような言葉では相応しくないということになったのでしょう。

ところで2015年は世界的に熱波に襲われ、イラン南西部のバンダルマズハーでは7月31日に気温が46度を記録。暑さと電力不足に不満を募らせた市民らが街頭で反政権デモを起しました。気温46度、体感温度(body temperature) 74度では、生きたまま蒸し焼きにされているのと同じですから、どうにかしてくれと政府に訴えるのはあたりまえでしょう。また同じ年にインドでは2000人以上、パキスタンでは1200人以上が熱波によって死亡しています。アルプスの氷河が後退しているとメディアが大騒ぎしたのを覚えていますが、最近はほとんどそんなニュースは姿を消してしまいました。あたかも溶けた氷河のように……。これまでの日本の最高気温を調べたところ、埼玉の熊谷、静岡の浜松での41.1度が最高だと分かりました。ところが、熊谷は2018723日、浜松は2020817日なのです。つまりあの世界中が熱波に襲われた2015年以降なのです。これはいったいどういうことなのでしょうか。

 Masks are a key measure to suppress transmission and save lives. (WHOのメッセージ)を耳にタコができるほど――わたくしなどは実際マスクの紐で耳朶に湿疹ができちゃいましたが――くり返していますが、WHOはマスクをすることで体感温度が上がるということについては何も言及していません。コロナだけでなく熱中症heatstrokeもこれから増えてくるのでくれぐれも注意しましょう。Don't forget to stay hydrated.