pardon the pun「だじゃれでごめん」”アメリカ人が選んだ英会話フレーズ”というブログで、この成句を次のように紹介しています。

"Wonderful! Entertainment field?”「すばらしい!娯楽広場かい?」

“No, a cemetery.”「いいえ,墓地だよ.」

“What? You're kidding.”「何だって?冗談でしょ.」

“Dead serious. Pardon the pun.”「大真面目だよ.ダジャレでごめんね.」

※James CullenのThe Seventh Senseという本からの引用です.

Dead serious.には「大真面目だ」という意味があるのですが,このdead(死んだ)という言葉をcemetery(墓地)にかけたダジャレです。

という内容ですが、連日3000人以上の人々がなくなっているインドの状況を考えるとブラックな感じがして、素直に笑っていられませんね。この句は、CNNの記事にもときおり登場します。たとえば、

Eventually R2 will get a 一pardon the pun一leg up, but just one. (そのうち脚を一本だけつけてもらうので一一だじゃれで失礼一一R2(ロボットの名前) は一歩前進するでしょう) pardonの代わりにforgiveを使って、forgive the punとは言わないのかとALTに訊ねたところ、そうは言わないとのこと。おそらく、[p]の音でそろえている、いわゆるalliterationが関係しているからどうしてもpardonになるのでしょうが、そこもまたpunなのかもしれません。

on the booze 「酔っ払って」drinking a lot of alcoholとCambridgeにはありますから大酒を飲むといったかんじでしょう。酒はalcoholでもよさそうですが、boozeというとワインやビールなどの弱い酒よりもウイスキーやジンなどの強い酒を指すそうです。オランダ語から入ってきた語のようです。alcoholとかliquorよりもかなりくだけた言い方ですから、友だちや仲間で飲むときに使えばいいでしょう。on the boozeケンブリッジの説明よりも簡単に言えば、get drunkでしょうが、大酒を飲んで騒いでいる感じがします。前置詞onは酒とくっついているとでも考えたらどうでしょう。 Many people are on the booze at the pub. (パブで大勢の人が酔っ払っている) Every Friday night we used to go out on the booze.(金曜の夜になると、ぼくらは飲みに出かけたものだ) 居酒屋さんで酒が飲めなくなったので、「外で飲む」という言い方は文字通り「家の外」「店の外」になってしまいました。牧水の歌に「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり」というのがありますが、酒好きの飲み方はコロナ禍だろうとなんだろうと、こうでなくてはと思うのですが……。彼らの飲み方といえば、ウイスキーでもテキーラでもバーボンでもトニックでも一気にぐいっと飲みますから、弱いやつはすぐにon the boozeになってしまう。路上で飲むひとは気をつけてください。 I want to go out boozing with my friends in the near future. 

notify 「報告する」「通知する」語根のnot-は「しるし」「しるしをつける」という意味だそうです。noticeや note (記録)も同根語です。「情報を伝えるしるしをつける」という意味から「報告する」「通知する」といった意味に発展したのではないでしょうか。この動詞はいわゆるtell動詞ですから、notify A of B, notify A that節notify A to doの形を取ります。I notified the students to assemble in front of the station. (生徒たちに駅前に集合するように通知した) If you have any complaint, please notify the school office. (不満な点がございましたら、事務室へお申し出ください) notice A of Bは受け身になることがよくあります。Mr. Yoshida was not notified of this project. (吉田はこの計画を知らされていなかった) ここでのofはinform of (知らせる)とかbe aware ofなどに出てくるofと考えればいいでしょう。Our boss notified us that there would be a meeting at 5 p.m. (上司は午後5時に会議のあることをわれわれに知らせた) ちなみに、世間に知らせるという意味がマイナスに曲がって、悪い意味で世間に知れ渡っているというニュアンスの形容詞がnotoriousです。The government should not try to make the notorious Mori-Kake Scandals vague. (政府は悪名高い「もりかけ」スキャンダルをうやむやにしてはならない) 誠実な公務員、誠実な一国民を自殺に追いやったものは何かをうやむやにするような国に子どもたちは誇りを持つことができるでしょうか。子どもたちのプライドを育てることは幼稚園や大学を建てることなんかよりももっと大切なことであるはずです。

macabre 「不気味な」「身の毛のよだつような」アブラハムがサラを葬るために墓地を求めるくだり(創世記23章、4節)に出てくるらしいので、「死」とか「埋葬」に関連ありそうです。"Here I am a stranger and a foreigner among you. Please sell me a piece of land so I can give my wife a proper burial."(Genesis 23:4) ヘブライ語でどう記載されているのか分かりませんので、りとりあえず英語版を載せておきます。この語はスペリングもそうですが、発音も「マカーブラ」といった感じで、ちょっと英語っぽくありません。「カー」の部分にアクセントがきます。used to describe something that is very strange and unpleasant because it is connected with death or violenceとCambridgeにはありますから、「死」や「暴力」と関係がある語だとわかります。Some people have referred to your work as macabre. (あなたの作品を気味悪いという人もいます)  Many people were horrified at the macabre nature of the killings. (おぞましい殺害の模様を知って多くの人々はぞっとした)  ところで、ジョージ・フロイドさんを殺害した元白人警官のデレク・ショーヴィン被告に有罪評決が下されました。公務執行中の死に関して罪を問われることが難しいのはアメリカに限ったことではありませんが、自由と正義とデモクラシーを看板にしているアメリカでの有罪判決にはやはり重みがあります。しかし、その一方でアジア系アメリカ人(あるいは住民)に対するヘイトクライムが後を絶ちません。高齢者に火をつける。いきなりハンマーで殴りつける。常軌を逸っしたヘイトクライムの映像を目にして、ジェイムス・ディーンの『ジャイアンツ』という古い映画をふと思い出しました。あの映画での精神はまだ生き続けていると信じたいですが……。

militate against 「~を阻止する」militateの形容詞形がmilitary (軍事力による、陸軍の)です。militate againstをCambridgeでひくと、to make something less likely to happen or succeedとあります。あることが起こらないようにする、あるいは成功しないようにさせる、といったかんじです。The complexity and costliness of the judicial system militate against justice for the individual. (司法制度は複雑だし、裁判には高額の費用がかかる。そのために個人の正義が阻止されている) (Cambridge) militateをfightと考えれば、fight againstと捉えることができます。ただし fightはforも伴いますが、この句ではforは伴わないそうです。militateの語源であるmilitareが「兵役に就く」といった意味なので、実際の戦闘を前提としているから敵に立ち向かう意味のagainst だけを伴い、何かの理想のために闘うといったforのニュアンスを含まないからなのだろうと思いますが、確証はありません。Freedom of speech is the only thing we have that militates against fascism and against oppression over the long run. (「言論の自由」は最終的にファシズムや圧政を阻止するためにわれわれが持つ唯一の手段なのです) 言論の自由はデモクラシーの根幹をなす基本的権利ですが、中国でもミャンマーでも香港でも、かつての治安維持法もどきの「国家転覆」という理由をつけて言論の自由が踏みにじられています。しかも、いとも簡単に。21世紀になってもなお、独裁国家とか専制国家とかクーデターとか戒厳令とか軍事力によって国を操作しようとする体質は過去の遺産となっていません。「OOO、おまえもか!」「やはり△△△、おまえもか!」「まさか×××、おまえも?」と黄泉の国から叫び続けているシーザーの声は擦れてしまっていることでしょう。

in any case  「いずれにしても」Cambridgeにはwhatever happens or happenedとありました。簡単に言えばanywayということでしょう。In any case you had better not go to school today. You have a fever of 37.5 degrees.  (いずれにしても今日君は学校を休んだほうがいい。37度5分熱があるんだから) in any event (とにかく、いずれにせよ)と同じ意味ですが、ALTによると、in any caseの方が普通よく使われるということでした。in any event はeventという語からも分かるように「どんなことが起きても」(=whatever happens)というニュアンスが強いようです。She'll be fine, but in any event I'll call you about her tonight. (彼女は大丈夫だろうがとにかく今夜彼女のことで君に電話するよ) I hope to see her this afternoon, but in any event I’m leaving town tomorrow.(彼女には今日の午後会いたいのだけど、いずれにしても明日朝出発することになってるんでね)(Cambridge) また同じような表現にat any rateという成句がありますが、at any rateは「どんな率でも」という意味から「とにかく」となったもの。前置詞がatになるのはrateがatを伴うからでしょう。このatは「度合い」を示すatでat (a rate of) 50 miles an hour (時速50マイル) などに使われるatです。「前言よりもこれから述べることが重要であるという合図」とgoo 辞書には解説がありました。まあ、重い内容というか情報は後ろにくるというのは英語の特徴ではありますが……。It's getting late; at any rate let's finish this job. (遅くなってきたね.いずれにせよ,この仕事は片づけよう) "I'm worried about Jyouji. He's been in hospital since he caught the coronavirus." "At any rate, the doctor said he's getting much better now."(「譲二のことが心配でね。コロナにかかってからずっと入院してるんだ」「でも、まあ、とにかく回復しつつあるって医者は言ってるから」) このような、なんとなく気休めな例文しか浮かばないのが悲しいですが。

Let’s say 「たとえば~だとしよう」「仮に~としましょう」このsayは「仮定する」というような意味ですが、直接相手にむかって言うのが"say"ですから、「~と言ってみましょう」ということからこのような意味に発展したのではないかと思われます。Let’s say it were true, what would you do? (もしそれが本当だとしたら、どうしますか) このように仮定法でも使われますから、ifとまったく同じ感覚で使ってよさそうです。”When do you want to meet next week?” “Let’s say, 7 p.m. at Yakamashi Restaurant.”  (そうですね、ヤカマシレストランで7時ではどうですか) このように挿入的に「たとえば」といった意味でも使われます。カジュアルな場合、たとえば友だち同士の場合とか、単にsayだけで使われることがあります。Any city, (let’s) say, Paris, has its own problems. (どんな都市でも、たとえばパリにしてみても、みんなそれぞれに問題を抱えているんだよ)(レクシス) The current generation of British lads and lasses are, well, let’s say, misbehaved, unruly, if you will. (今どきの英国の少年少女の世代は、まあ、そうですね、礼儀知らずというか、言うなれば、手に負えない) これはある英国人のご老人のご意見ですが、英国には、礼儀正しく、立派な少年少女がいることも事実です。