sanction 「権威筋からの許可」「制裁処置」Cambridgeにはan official order, such as the stopping of trade, that is taken against a country in order to make it obey international law、つまり貿易に関する制裁、いわゆる経済制裁という感じです。もう一つが、approval or permission, especially formal or legalつまり「正式な、公の許可」と言った感じ。このようにsanctionは相反するような意味をもっていてちょっと分かりづらい語の一つです。手がかりはformalやofficialという点でしょう。語源はsanctuary (聖域)などに出てくるsanctだそうで、「清める」という意味。清めることによって聖なるもの、つまりformalあるいはofficialな法にして、その法の発令によって「許可」したり、その発令した法に基づいて「制裁」をする、という風に転じたそうです。We need the sanction of the law to hunt in this place.(この場所で狩猟をするには法律の認可が必要です) この場合、許可なく猟をした場合は制裁を加える、という意味合も含むのでしょう。The country exports diminished rapidly because of the unprecedented economic sanctions.(その国の輸出額はその前例のない経済制裁によって急速に減少した)

if you like 「お望みなら」「そう言いたければ」「言ってみれば」といった感じ。相手が満足を得られるのであればという意味合いで使われます。I can have a couple of boys stand watch if you like. (お望みなら、少年たちを二三人見張りに立たせますよ) ここでのstand watchはstand and watchと捉えればいいでしょう。Well, after the horse died, his carcass---his skin if you like --- was stuffed. (その馬が死ぬと、その亡骸は、皮と言った方がいいでしょうか、剥製にされました)  You may borrow that book, if you like. (よろしければその本を持っていってもいいですよ) この文の場合、if you like to borrow that book,と捉えばいいわけですから、代不定詞、つまりif you like toとなりそうですが、そういう風には言わないとのこと。不思議なことに、likeだけでは代不定詞にはできないそうです。つまり、if you would like toは使うそうですが、if you like toとlike単独では使わないとのこと。どうしてなのか未だにわからないままです。どなたかご存知ならご教授ください。This 120.000 is just a very small, if you like, drop in the bucket of this huge problem. (この12万人というのは、言ってみれば、この大きな問題というバケツのなかの一滴にすぎないのです) この場合、if you like to to say somethingぐらいでとらえればいいでしょう。

mumbo jumbo 「ちんぷんかんぷん」何を言っているのかわからないことに使われます。ALTに由来を尋ねてみたら、おそらくアフリカ人の話しているのを聞いて何を言っているのかわからないという意味で使われるようになったのではないかとのこと。そんな感じだろうとCambridgeを検索してみるとーーwords or activities that seem complicated or mysterious but have no real meaningとあり、You don't believe in horoscopes and all that mumbo jumbo, do you? というのが例として挙げてありました。たしかに占星術は複雑で神秘的で、何を言っているのか「ちんぷんかんぷん」なときもあるでしょうね。etymologyを調べてみると、諸説ありそうですが、どうも西アフリカの神様のことのようです。ちなみに「ちんぷんかんぷん」という日本語の語源も諸説あるようで、もともと「ちんぷんかん」だったのが、それに「ぷん」を重ねて語呂をよくしたものらしいです。ともあれ、mumbo jumboにしても、ちんぷんかんぷんにしても由来や語源があやふやで「ちんぷんかんぷん」なのは、さもありなんというところでしょう。It is mumbo jumbo to me. (私にはちんぷんかんぷんだ) He is speaking mumbo jumbo. (彼はわけのわからないことを話している) No mother, then. Ha ha. Such is my laughter now, my belly burst of mumbo jumbo. (City of Glass  Paul Auster)

plainは、「平坦」という意味ですが、たとえば、plain yogurt(プレーンヨーグルト)のように混ぜ物のない、純粋なといった意味でも使われます。さらに、plain stupidとかplain absurdとなると、副詞として機能します。Cambridgeにはcompletelyとだけ説明がありました。Collinsはもう少し詳しくYou can use plain before an adjective in order to emphasize it.とありました。つまり、形容詞の前に置いて、その形容詞を強調する働きをするというわけです。例文として、The food was just plain terrible.が挙げてありました。「それはまったくひどい食べ物だった」といった感じでしょうか。なぜplainがこのようにcompletelyの意味で使われるのか英国人のALTにたずねたところ、plainはsimpleというニュアンスがあって、なにも飾りっけがないということからcompletelyの意味で使われるようになったのでしょう、ということでした。plain yogurtのplain、「まったくのヨーグルトだけ」の「まったくの」が副詞の「まったく」になったというわけです。He writes that the notion of turning America away from petroleum is just plain absurd. (アメリカに石油から背を向けさせるという考えはまったくばかげている、と彼は書いている)(2011英検準1級問題より) さて、2050年までに温室効果ガス排出量をゼロにすると宣言しちゃいましたが、その前に、二酸化炭素排出大国アメリカ・中国にきちんと抗議できるような政府であってもらいたいものだと思うのですが……。

A major League Baseball investigation found that the Astros used a camera to steal the signs of the teams they played. (メジャーリーグ機構の調査でアストロスが対戦相手のサインを盗むためにカメラを使用したことが明らかになった) というCNNのニュースを読んでちょっと小首を傾げてしまいました。the team (that) they playedのところが腑に落ちなかったのです。そこで辞書でplayで調べてみると、play against another team「他のチームと試合をする(◆againstは省略可)」と載っていました。play againstと書いてくれたらなにも悩まなかったのに、と思った記事でした。

fit in  「適合する」「調和する」 自動詞の,「ぴったり合う」という意味のfitです。ある物の大きさが他の物の大きさにぴったり合うというのがfitの原義。そこからfit in (with~)で「内容や好みなどが一致(with)する」ことに用いられます。The house fits in beautifully with its surroundings. (その家はまわりの環境によく適合している)inは中に溶け込んでいるとった感じでとらえればいいでしょう。つまり、家がまわりの環境(の中)にとけ込んでいるわけです。さらにまわりの環境に合うというということから、新しい環境で人とうまくやっていくというようなときも使われますが、そのような場合にはwellを伴うことが多いようです。I can’t fit in well with him. (彼とはうまくやれない) この意味では肯定文でもつかわれるけれども、否定文が普通だと説明してくれたALTがいましたが、そうでもないようです。しかし、たとえば、She tried to fit in. (彼女はそれでも適応しようと努力しました) といったような場合、彼女が環境に適応するのが難しかったことが暗示されていますから、肯定文であっても、どこかネガティブな意味合いを含んでいると考えるほうがよさそうです。

put down~ 「~を下に置く、書き留める、~を鎮圧する、人前でけなす」などなどいろいろな意味をもつ句のひとつです。文字どおり下に物を置くことが原義でしょう。Put down your pencil. Time is up. (鉛筆を置いて、時間です)このようにやや強引に止めさせる感じでも使われます。He didn’t put down his controller. (彼はコントローラーを手放さなかった) このように「力を使って置く」のがputのニュアンスです。置くものが文字であれば、何か書き留める意味になります。書くにも力がいりますからputなのでしょう。I put down his name and phone number in my notebook. (彼の名前と電話番号を手帳に書き留めた)(アドヴァンストフェイバリット)また、置く物が反乱とか暴動であれば、軍隊や警察が反乱などを鎮める(suppress)の意味に転じます。その場合、downはcalm down(神経を静める)のdownと同じと捉えればいいでしょうが、強引に止めさせるので、つまり力を使うのでputだと考えればいいでしょう。The coup d'état was put down [suppressed] immediately. (クーデターはすぐ鎮圧された)(アンカー和英)さらにhumiliateのくだけた言い方で「人前で非難したり恥をかかせたりする」意味でも用いられます。I know that I do put people down occasionally. (たまに私は本気で人をけなすことがある)(Cobuild) この場合のputは「言う」という意味でしょう。 downはlook down on(~を見下す)のdownと考えたらどうでしょうか。日本語にも「こき下ろす」という言い方がありますが、そのときの「下ろす」にdownの感じがします。I don't like to put down people. (私は人をけなすのは好きじゃない)  Japanese husbands would put down their wife in public, but you shouldn’t take it at face value.  (日本人の夫は人前で妻をこき下ろすことがありますが、額面通りには受け取らないほうがいいですよ) ちなみに「こき下ろす」は「扱き下ろす」が原義だそうです。