get hitched 6月は結婚式のシーズンですが、結婚式でもマスクをしなければならないのですかね。もっとも、日本では角隠し、西洋の花嫁はベールを被りますから、ひょっとするとマスク着用は少なくとも花嫁にとっては違和感ないかもしれません。ひょっとするともともと結婚式では花嫁は顔を隠すものだったのかもしれません。イスラム教徒の女性は普段でも顔を隠していますから、女性は顔を隠すものだという何か特別なわけがあったのかもしれません。さて、get hitchedはどの辞書にもto get marriedとしてあります。そしてinformalとしてありますから、口語表現です。He's getting hitched to his college sweetheart.(彼は大学時代の恋人と結婚します)(Webster)  get marriedと同様、前置詞はtoを伴います。hitchという動詞はヒッチハイクという日本語に登場しますが、「ヒッチハイクをする」という意味の他に「ぐいと引く」、さらに「馬などを車につなぐ」という意味があります。なぜget hitchedでget married あるはmarryの意味になるのかetymologyを調べたところ、The phrase originated in America and was initially used to describe tying horses to wagons, around the late 1500s to early 1600s. Later, it was used to describe two people getting married, implying that two people were being tied together just like a horse is tied to a wagon.とありました。ちょうど馬が馬車に繋がれるように結婚するカップルが結ばれるということから「結婚する」という意味に発展したとあります。どうもあまりに即物的で、面白くないです。由来というものはえてしてそんなものなのでしょうが、個人的には、二頭の馬で馬車を牽く、つまり馬車という家庭を二頭の馬=夫婦で牽いて行くからだ、と捉えたい。その方が、15世紀、16世紀に生きたアメリカ人に相応しい気がするのです。どうしても、西部開拓時代というと、あのローラ(『大草原の小さな家Little House on the Prairieに登場するローラ)のお父さんとお母さんのイメージが沸き上がってきて、新世界で、キリスト教的情愛豊かな家庭を粘り強く築いていく古き良きアメリカ人の姿を彷彿とさせるからです。