It doesn't matter whether [if]... 「...かどうかは問題ではない」matterは「問題になるほど重要である」という意味の動詞。Black lives matter.のmatterです。matterの語根はmotherのmaで「食べ物を食べさせてくれる母親」を意味するmaだそうです。子を産む母親、つまりある結果を生む事柄ということから「重要である」といった意味に転じたのでしょう。ちなみに、食べ物をもってくる、つまり生活費をもってくるのは父親の役割です(?)(でした?)が、これはpaが語根です。子音のpがfに転じて、fatherとなったわけで, foodも同根語です。考えてみると、文化の中心はfoodなのかもしれません。それを与えない、あるいは与えることができないということは、父親失格ということでしょう。食べ物を与えることが命を与えることに直結しているわけですから。ちなみにpaはpaternal (父性の) に今も残っています。さて、It doesn't matter if~で、ある行動をとるのに二つまたはそれ以上の選択肢があるが、どちらでも気にしないという風に捉えればいいでしょう。 It doesn't matter if I miss my train. (列車に乗り遅れてもかまわない) この文の場合、列車に遅れても間に合ってもどちらでもかまわないというわけです。 同じような表現にIt makes no difference~がありますが、通例differenceは2つのことの相違をいうのでor notを伴うのが普通。AかAでないか、というわけでor notを伴うわけです。こちらは「まったく影響を及ぼさない」ことを意味します。It doesn't make any difference whether you like it or not. (きみがそれを気に入ろうが気に入るまいがそんなこと関係ない)つまり、自分にはなんの影響もない、ということ。It makes no difference to me whether she gets married or not. (彼女が結婚しようがしまいが僕には問題ではない) この文にあるように、to meを伴って個人的なことを強調する言い方が多いようです。このコロナ禍で、It makes no difference to me whether the Olympic Games will be held or not.と思っているひとも多いことでしょう。ともあれ、このようにmatterは否定文でつかわれることが多いですが、疑問文でも使われます。Why does it matter to you? (なぜあなたにとってそれは意味があるのですか)