democracyをCambridgeで引くと、the belief in freedom and equality between people, or a system of government based on this belief, in which power is either held by elected representatives or directly by the people themselvesとありました。自由と平等の理念に基づく政治体制。直接選挙か間接選挙によって選ばれた代表が政治的権力をもつといったかんじです。The early 1990s saw the spread of democracy in Eastern Europe. (1990年代初期には東ヨーロッパで民主化が拡がった) ベルリンの壁崩壊は1989年でした。その後ルーマニアチェコポーランド共産党一党独裁が崩壊していきました。あの当時は冷戦が終わり、やっと世界に平和が訪れると無邪気に喜んでいましたが……。ところで、democracy (democracyを民主主義と訳したのは誤訳だと個人的には思っています。せめて共和制とか別の訳はなかったのですかね)には ”a country in which power is held by elected representatives”つまり民主主義国、民主主義国家という意味もあります。The United States is a democracy.(合衆国は民主主義国である)のように可算名詞になります。国という具体性を伴うからでしょう。民主主義のdemocracyは不可算ですが、その理念を具現した国は数えるというわけです。Few of the Western democracies have a royal family(西洋の民主主義国で王室を持つ国はほとんどない) 不患寡而患不均。寡を不患して不均を患う、という格言みたいなのがありますが、ほんの一握りの富裕層だけに全世界の富が集中している現状はもはやdemocracyではありません。かつて石油王ジョン・ロックフェラーが死の床で「さらばだ、天国であおう」とヘンリー・フォードに告げたとき、「あなたが天国にいけたならね」とフォードが言ったというのは有名な話ですが、不当廉売で富を築いたロックフェラーは、はたして天国で豊かに暮らしているのでしょうか。貧しきを憂えず、等しからざるを憂うと言ったひとがいましたが、I agree with you.