come about  「起こる」同意語(句)にoccur / happen / arise/ take placeなどがあります。Cambridgeにはto happen, or start to happenとありました。あいかわらずおおざっぱです。aboutは「あたりに」とか「あちこちに」という場所を表す副詞。ちなみにbring aboutのaboutも同様に副詞です。このcomeとbringの動詞+副詞のコンビネーションでは、bringが他動詞なのでbring aboutは「引き起こす」という他動詞の意味のままであり、comeは自動詞なのでcome aboutは「起こる」という自動詞のままです。いずれにせよ、aboutを伴って、どこかそのあたりからやって来るというニュアンスがあり、回避できない、あるいは回避できなかった出来事などについて用いられる場合が多いようです。If anything bad should come about, let me know. (万一悪いことが起こったら、私に知らせてください)(学習院)How did it come about that he made such a careless mistake? (なぜ彼はそんなうかつな失敗をすることになったのだろう) Dispute always comes about because of some behavior problem or personality problem. (論争が起こるのは常に、振る舞いや人となりが問題となるからです) このように不注意で起きたような場合とか偶発的ではなく何かに起因して起ったといったニュアンスで使われる気がします。たとえば戦争は偶発的に起こるなどということはなく、その背景となる原因があるものです。最近高齢者による事故が多発していますが、その事故がやって来た原因がアクセルとブレーキの踏み間違いであれば、偶発的ではないですからcome aboutでしょう。How did the traffic accident come about? (どうしてこんな交通事故がおこったのか)  How did this production come about? (この作品はどのようにして生まれたのですか) The new word exergaming has come about, as video games have been advertised as a source of exercise. (エクサゲイミングという新語は、テレビゲームが運動の手段として宣伝されるようになって出現した) Too much pride brought about his downfall.(傲慢すぎたことが彼の破滅の原因となった)