not so much ~ as ...  「~というよりはむしろ... 」どちらかといえば文語でしょう。口語ではrather thanを用いるのが普通だと思われます。She is not much of a writer. (彼女は大した作家ではない)といった文章から考えればいいと思います。このmuch(たいしたものという名詞) of a 名詞からofが落ちて、比較にしたのがnot so much A as Bだと考えても面白いと思います。not as much A as Bとならないのは、否定の場合にはsoが使われるからということのほかにsoの方が強調の度合いが強いからでしょう。He is not so much a scholar as a writer. = He is a writer rather than a scholar. (彼は学者というよりも作家である)He looked not so much hostile as puzzled.(彼は敵対的というより当惑しているように見えた) この文のようにmuchの後に形容詞が来る場合は副詞のmuchと考えれば分かりやすいと思います。She has not so much patience as you do. (彼女は君ほど辛抱強くない) この場合は形容詞と捉えたらいいと思います。Oceans do not so much divide the world as unite it. (海は世界を分けるのではなく、むしろ結びつけるものだ) この文のように動詞も来ます。Positivity is not so much our condition or our mood as it is part of our ideology. (ポジティブであることは、我々の状態や気分というより、我々のイデオロギーの一部であるといいうことだ)(一橋大) ちなみにnot much ofは肯定では使いません。He is much of a golfer.は「すごいゴルファーだ」といった具合には使わないわけです。その場合にはHe is a good golfer.でしょう。あくまでもたいしたことない、という否定的な意味でしか使われないので、He is not much of a golfer. (彼はたいしたゴルファーではない)という言い方が普通だそうです。