name 「名を明かす」という意味の動詞があります。「なまえ」もnameも[n]の音ではじまるのがなんとも不思議です。Etymologyを調べてみると、Old English namanoma "name, reputation,"とありました。reputationという意味があったということから、 nameにはもともと「公になる(する)」という意味合があったことがわかります。そこから、a good nameというと「名声」といった意味ですし、a big nameというと「大物」とか「著名人」といった意味で使われるようになったのでしょう。Police have named the suspect.(警察は容疑者の名前を公表した) The hacking group Anonymous now says it will not name numbers of notorious Mexican drug cartel the Zetas. (今度のハッカー集団「アノニマス」は悪名高いメキシコの麻薬組織「セタス」に関係した名前を公表しないと発表した)(CNN) ところで、南無阿弥陀仏の「南無」ーーというより「ナム」、つまりnamuとはnameなんだそうです。尊いブッダの名前を唱えなさい、というのがナムアミダブツの本来の意味だとか。インドから中国を経て日本に入ってきた仏教語は本来サンスクリット語ですから、英語と関係が深いということでしょうか。