call a spade a spade 「歯に衣着せぬ物言いをする」直訳すると「鋤を鋤と言う」となりますが、起源はローマ帝国時代にまで遡るようです。spade(鋤)であるなら、他の名称を使わずにはっきりspadeと言いなさい、ということから「曖昧な言い方をするな」「婉曲的な言い方をしないでずばりと言う」といった意味で使われるようになったそうです。Since she calls a spade a spade, she is avoided by everybody. (彼女はずげずげ物を言うので、みんなから敬遠されている)  The critic is popular among young people because he calls a spade a spade. (その批評家は歯に衣を着せぬ物言いをするので若者の間で人気がある) わたしはこの成句は今まで一度しか耳にしたことがありません。テキサス出身のALTと飲んでいたときに耳にしましたが、テキサスではspadeは何か特別な意味合いをもつのか訊いておけばよかったと今でも後悔しています。なお日本語の「歯に衣を着せる」とは、歯を隠すことの比喩として使われていて、歯を隠して話そうとすると、もぞもぞももぐもぐしてなんだかはっきり聞こえない、というわけです。「歯に衣着せぬ」で歯を隠さない、ということから「はっきりものを言う」という意味に転じたそうです。「も」と発音すると、確かに歯は隠れていますね。それで「もぞもぞ、もぐもぐ、もやもや、もしもし」などなどはっきりしないことをいう場合に「も」が出てくるのでしょうか。