at will 「意のままに。気の向くままに。意[思い]のままに。したい放題に。ほしいままに、随意に」等々訳語の多い成句です。willは本来wantやwishの意味だったそうですからat any time you wantと捉えたらどうでしょうか。willに「遺書」という意味がありますが、したいことをしようという「意志」と同時に自分の望みを後に残していくひとたちに託そうという「遺書」の意味が派生したと考えられます。atはat work, at tableなどの「従事」を示すと考えたらどうでしょう。CambridgeにはIf you can do something at will, you can do it any time you wantとあります。やりたいときにやろうとしたことがができる、といったかんじでしょうか。Many of these words we are unable to recall at will. (これらの語の多くを私たちは意のままに思い出すことができない)(武蔵大)思い出そうとしてもいつでも思い出せるというわけではないといったかんじです。If you have a car, you can come and go at will. (車を持っていれば、思いのままに行ったり来たりできる) いつでも行きたいときに行ける、というわけです。You can change your password at will. (パスワードは自由に変えられます) at willは通常文末に置かれますが、文中に置かれる場合もあります。They have been misled at will by any military personnel with lust for power. (彼らは権力欲に駆られた軍人たちによって弄ばれた) ミャンマー、香港、そしてアフガニスタンと軍と銃と権力を手にする輩はやりたい放題ですね。We did this at will and were not forced. (私たちは進んでこれを行ったのであり、強制されたのではない) (英辞郎)